バイク乗りにポエマーが多くなったのは、この漫画のせいだ。
言わずと知れたバイク漫画の傑作『キリン』。
「キリンは泣かない」
「世の中には二種類の人間しかいない。バイクに乗る奴と乗らない奴だ」
「乗ればわかる。走ればわかる・・・・・・口でいったってダメさ」
「車は子宮(ウルテス)的存在であり誰もが安らぐ母の子宮なのだ。バイクは剥き出しの男根(ファルス)的象徴である。」
「我が名はバイク乗り」
・・・などの名台詞、詩的モノローグ満載のバイク漫画。
バイクの良さって言葉で伝えにくいよな〜とか思っていると、「伝えなくていいんだよ!」「伝えられなきゃわかんないヤツは乗らなくていい!」「所詮、こっち側かあっち側かだよ!」とガツンと作者に言われるような気がしてくる。
初代キリンの渋さにやられ(でも38歳でオッサン呼ばわり)、マサキの若さに共感し、マスターの愛嬌に魅せられ・・・と魅力的なキャラばっかり登場します。中でも好きなのがチョースケ。当て馬感があった当初からどんどん面白いキャラに成長していって、そして・・・。うう、もう一度読もうっと。
ともかく、若者からオッサン、走り屋から無法者まで、己の信念を懸けて、走り、争い、命を散らすバイク漫画の中のバイク漫画。『キリン』ワールドにハマったら、無駄にハングオンしたくなること請け合い。
とはいえ、長いシリーズなので、どこから読むやらという感じですが、ハーレー乗りには第3部の「RUN THE HAZARD」編(19巻 - 35巻)がオススメ。
ハーレー乗りの悪い奴ら「ガルーダ」とキリンのバトルが楽しめます。ガルーダのリーダー・カシラのただ悪いだけではない感じがちょっと好き。
海外ドラマの『サンズ・オブ・アナーキー(Sons of Anarchy)』が好きな人にもいいかも?
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あと、同じ作家さんの『RIDE X』シリーズもいい。『キリン』より日常的でありながら(だからこそ?)、ポエム要素は多め。大人なバイク乗りにオススメ。