ロードスターのマフラーを換えたわけですが、燃調をしてなかったのでFP3を使って調整してみました。
インジェクション・チューニングの話
インジェクション・チューニング。燃調。ECM交換。
いろいろ言い方はありますが、簡単に言うとエンジンにガソリンに送り込むコンピュータを調整することです。
かつてのバイクはキャブレターという機械で燃料噴射を調整してたんですが、現代のバイクはコンピュータ(ハーレーの場合はECM=Electric Control Module)を使ってそれを調整してます。
チューニングって何するの?
燃料を噴射するタイミングや量、回転数に応じてどうこう・・・などなどキャブレターではできなかった細かな調整ができるそうですよ?
本当に必要なの?
調整することによって、バイクの走りが良くなる・・・というのが売り文句です。ノーマルでも、調整した方が走りが良くなる!という触れ込みで色んな商品が売られています。
走りが良くなるって?
なんですかね?笑
僕は鈍感だし、バイクの癖に自分を合わせてしまうタイプなのですが、人によっては「出足を良くしたい!」「回転数を上げたときの谷間を無くしたい!」「ドンツキを無くしたい」というイメージを持っていると思います。
そのイメージを実現するための方法が燃調ということですね。
吸排気をいじった場合はやった方がいいらしい
僕の場合はエアクリーナーとマフラーを交換しています。でも、ECMの中はノーマルのエアクリとマフラーに合わせたセッティングになっています。
それで即壊れるとかは無いですが、性能を発揮するためには、セッティングを変更した方がいいわけです。このセッティングを変更することがインジェクション・チューニングです。あと、セッティングを「マップ」と呼んだりします。
どうやってチューニングするの?
たくさんチューニング・パーツが売ってます!
更に、チューニングをやってくれるお店も沢山あります。
これって、ハーレーだけの文化な気がするんですが、どうなんでしょう?
チューニング・パーツの話
フルコン・タイプ
ECMという燃調コンピュータを取り替えちゃうという荒技?
コンピュータを換えちゃうので、セッティングが自由自在らしいです。
サンダーマックスというのが有名ですね。
こちらの方のブログが詳しいです。
サブコン・タイプ
フルコンに対してサブコン。
つまりECMに補助的なコンピュータを付けて調整するわけですね。
VANCE&HINESフューエルパックやDynojetパワーコマンダーなど。
パワーコマンダー…。国産車乗りからすると懐かしい感じがしますね。
コンピュータ書き換えタイプ
ノーマルのコンピュータの中のマップだけ書き換えるやり方です。
コンピュータはノーマルのままなので安価だけど、やれる範囲は多いとのこと。
ハーレーが作っているスーパーチューナーというものや、Dynojetパワービジョン、そして僕が買ったバンス&ハインズ フューエルパック3(FP3)などがあります。
FP3の特徴
最大の特徴はスマホで調整できること、です。
というかスマホが無いと何もできない笑。
ノーマルのコンピュータに接続して、自分の吸排気に合ったマップをダウンロードしてインストールというお手軽タイプです。
更に、オートチューン機能、アイドリングの調整、レブリミットの変更など色々できます。
個人的には、オートチューン機能が気に入りました。
インジェクション・チューニングをやっているお店は「機械をポン付けするだけじゃダメ!熟練のメカニックが調整するのが大事!!」と言っているんですが・・・調整代が結構お高いんですよね。
そんなわけで、取りあえず自分でやってみようかと。オートチューンで上手くセッティングが出るといいな、ダメならお店にお願いしようかなという流れです。
それと、マフラーを換えたときに違うマップをダウンロードするのも簡単なので、気に入ったマフラーに会うまで迷えるという優柔不断な人間にピッタリかも?
おっと、重大なことを。マップを書き換えてもノーマルのマップは保存されているので、いつでも元に戻せます。
FP3開封
御託はともかく、買ってみました。
開けるとシンプルに本体とペラ紙の説明書のみが入ってました。
本体。
若干、不安を覚える軽さと簡素さ。
FP3取り付け
さあて、取り付けましょう。
シート左下のバッテリー・カバーをはずします。
走行中に緩んでハズレがちな左側の留め具。
下部も引っかけてあるだけなので、カバーは簡単にはずれます。
バッテリー下部にコンピュータにアクセスするコネクタがあります。
黒いゴムのフタをパコッとはずしたところ。
ロードスターは端子が6ピン
繋いだ。
ぶらん。
太陽光ビシバシの所でやったのでLEDインジケータが見づらい。
で、この後はスマホにインストールしたアプリと連携しながら進めます。
イグニションをオン(エンジンはかけません)→Bluetoothをペアリング→ファームウェア更新→メニュー画面→車種選択・マフラー選択・バッフル選択→インストール→イグニッション・オフ→30秒後イグニッション・オンという流れです。
アプリに表示される通りに進めれば迷うことはないですが、イグニッション・オフの後30秒後にオンにするのは「バイクに戻ります」という適当な指示なので、一瞬不安になります。
で、エンジン・オン!
スマホにはこんな画面が表示されます。
バッテリーやエンジン温度など。ここの画面も何を表示するかセッティングできるはず。
目ざといロードスター乗り?は気付いたと思いますが、アイドリングが下がってます。
FP3レビュー
音が違う!
違うというか排気音が小さくなりました。
計ってみるとこんな感じ。
マフラー交換直後に計ったときより3デシベルくらい下がっています。
もちろん、アイドリングが下がったことも影響があると思いますが、ドババッドッババッという音だったのがドドッドドバッドドッという感じに・・・って伝わらないですね。
一応、動画撮ってみましたので参考まで。
マフラー交換直後とノーマルの中間というか、ちょっとジェントルになりました。
耳に優しくなったかな笑。
アイドリングの低下
たぶん300くらい下がってると思います。
その結果、エンジンの熱さが下がりました。信号待ちのときに太ももを焼き尽くさんばかりの熱気が劇的に低下しました。
これだけでもインジェクション・チューニングして良かった・・・!
低速がよりスムーズに
アイドリングが下がった結果か、低速がよりスムーズになりました。ドンツキ感が減った感じです。
伸びが軽い?
回転数の谷とかは元々無かったですが、より軽く伸びるようになった感じです。
バックファイアが減った?
マフラー換えて少し出るようになったバックファイアが減ったような気もします・・・。
今後は?
付けっぱなしでもいいのですが、バッテリーカバー内にうまく収まらなかったので一度はずしました。付け外しが簡単なのもいいところですね。
慣れたらオートチューンをやってみようかなと思っています。あと、試しにアイドリングをもっと下げてみるとか。
まとめ
まずは満足しました。
しばらくは、このまま乗ってみようかなと。
色々いじりはじめると深みにはまりそうです笑。
購入を考えている人は、とりあえずアプリをインストールしてみるのもオススメです。
デモ・モードで試すとイメージが掴めるかも?
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